要旨: 伊坂幸太郎は日本の新鋭作家で、日本では知名度が高く、天才作家と呼ばれている。一つの作品では複数の登場人物の視点によって切り取られ、バラバラの時系列で語られることで、物語が進んでいく、ミステリーみたいに伏線張りまくりが彼の作品特徴である。伊坂幸太郎は多様なモンタージュ手法を活用し、従来の小説の単一の直線的な叙述パターンを覆し、物語の構造を豊かにさせている。本稿は『ゴールデンスランパー』を対象にして、そのモンタージュ技法を分析しながら、作品の内容および創作風格にもたらす役割を探究してみたいと考えている。

キーワード：伊坂幸太郎;『ゴールデンスランパー』 ; モンタージュ技法

目次

要旨

中文摘要

1はじめに-1

1.1伊坂幸太郎について-1

1.2『ゴールデンスランバー』について-1

1.3先行研究-2

2『ゴールデンスランパー』におけるモンタージュ-4

2.1モンタージュについて-4

2.2『ゴールデンスランパー』の物語的モンタージュ-4

2.2.1平行モンタージュ-4

2.2.2転倒モンタージュ-5

2.2.3交差モンタージュ-6

3『ゴールデンスランパー』におけるモンタージュ技法の役割-8

3.1物語のインパクトを高める-8

3.2物語の飛躍を強める-8

3.3驚異的な効果をもたらす-9

3.4芸術的なスタイルの形成-9

3.5読者の興味の喚起-10

4終わりに-11

4.1まとめ-11

4.2今後の課題-11

参考文献-12