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要旨:本稿では『蟹工船』と『斜陽』が描く「革命」を考察した。 まず、「革命」を「急激な変化に伴う現状への挑戦及び発展の不可避の段階」と定義した。 『蟹工船』は二〇〇八年~二〇〇九年の二年間、突然百万冊も売り上げが増えた。格差社会において、『蟹工船』の魅力がまた人々に感じられた。『斜陽』は言うまでもなく、太宰治の代表作として、今も多くの人に愛読される。また、この二人の作家も当時の人々にも注目されていた。ちょうど第二次世界大戦にの直前と直後の作品なので、筆者はこの二作品を分析の対象にした。 『蟹工船』における「革命」は労働者が資本家に対する革命である。『斜陽』における「革命」はかずこが古い道徳に対する革命である。労働者はストライキをすることで肉体的な自由を得る。かずこは恋をすることで精神的な自由を得る。『蟹工船』では低次的な欲求を満たすために「革命」しており、『斜陽』では高次的な欲求を満たすために革命を起こしていると考えられる。
キーワード:終戦前後二十年 『蟹工船』 『斜陽』 革命
目次 中文摘要 要旨 はじめに-1 1. 語の定義と作家及び作品について-2 1.1 「革命」の定義-2 1.2 作家と作品-2 2. 『蟹工船』に見る革命-4 2.1 革命の背景と主体ーー労働者-4 2.1.1 背景-4 2.1.2 過酷に扱われる労働者-4 2.2 革命の対象ーー資本家-6 2.3 革命の行動と結果-8 3. 『斜陽』に見る革命-10 3.1 革命の背景と主体ーー元貴族-10 3.1.1 背景-10 3.1.2 貧困に苦しむかずこ-10 3.2 革命の対象ーー古い道徳-11 3.3 革命の行動と結果-13 4. 『蟹工船』と『斜陽』に見る「革命」の比較-15 おわりに-16 参考文献-17 謝辞 |

