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要旨:信用と支配力の向上につれて、政府が果たす社会的な役割も大きくなってきた。新たな時代において政府がどうすればより効果的に自身の役割を果たせるかをめぐって周辺の国々の政府がどんな取り組みを進めているのかを調査しているうちに国内では日本政府の取り組みに関連する先行論文がほとんどないことに気づいた。そこで、本稿では、海外の関連研究成果やデータベースや法令を踏まえて大正時代の大阪を例に官製都市計画による下層社会へ影響について検討してみた。明治維新とりわけ大正時代の政党政治のもとの官僚体制や地方と中央政権において一連の変化が起きた。それを受けて関一市長和林知事を含むエリート官僚たちが都市や下層社会が抱えている問題の解決に積極的に取り組んだ。そのおかげで後世の「大大阪時代」の到来に土台を作った。ただ、彼らが実施した制度が当時すでに蔓延していたナショナリズムを基にした軍国主義と相まって後世に禍根を残してしまったのである。
キーワード:官僚制 社会事業 都市開発 影響 大阪
目次 中文摘要 要旨 はじめに 1 1.1研究の動機1 1.2先行研究1 1.3章立て2 1.都市計画と開発の時代背景 4 1.1政治分野4 1.2経済分野5 1.3イデオロギー分野5 2.都市計画と都市開発の実態7 2.1 1919年までの都市開発の実態7 2.1.1『都市計画法』と市政改革7 2.1.2関一の取り組みについて8 2.2関一の取り組みの影響についての考察9 3.都市開発による下層社会への影響10 おわりに14 参考文献15 謝辞17 |

