要旨：日本人の苗字は世界で一番多いそうである。五世紀末期には日本で苗字が生まれたとされているが、ただ、社会の政治的地位と職務の世襲称号にすぎず,実際は明治維新以来になってからようやく完全な姓名体系が完了したのである。それまでは少数の貴族以外に、ほとんどの平民は名前こそあるが苗字がないという状態である。明治維新以来、社会的管理を強めるように、当時の日本政府は中国の秦の始皇帝の戸籍制度にならった法令を発布し、全国民に苗字を持つ事を強制したのである。

驚くことにこの苗字の法令によって起きた苗字作り運動の凄まじい勢いによって、なんと十万種類もの苗字がつくり出されたのである。こうして日本は世界最多の苗字を持つ国となる。この苗字の種類は実に豊富で、一般的なものから奇怪なものまで何でもある。地名や動物、植物および職業や官位、建築物や宗教や数字等と関係するものの数はそれこそおよび正しく、まるで地理や風俗習慣の百科全書である。「田中」「松下」「井上」「山本」「鈴木」などは、一般の中国人が見慣れた苗字である。そもそも、早く苗字を持てと命じられた百姓たちが一時、適当なものを思いつかなかったために即席で作ったのである。そのあと、時代の変遷と発展にしたがって、日本人の苗字の来源は更に広くなって、応急的な命名にかぎったことではない。日本人の苗字命名範囲がとても広いといえる。たとえば、重要な来源は日本の地名、本土の地形、日本人の職業、日本人の宗教、今に残る日本の伝説などがある。当然古代中国文化の影響という要素も無視できない。

本論はまず「苗字」の概念を説明し、それから日本人の苗字の特徴や日本とアジアのほかの国の差異を論述し、次に古代日本人苗字の起源と歴史を明らかにし、また現代日本人苗字の発展、現代と古代の差異を分析し、現代日本人の命名の特徴を論述し、現代に日本人の呼称の習慣を解明し、日本人苗字の影響と意義を見出す。最後結論を出したい。　

キーワード：苗字、明治維新、起源、中国、特徴

目次

要旨

中文摘要

1.　はじめに1

　1.1課題の現状

1.2課題の目的と意義

2．日本人の苗字の特徴.2

　2.1 苗字の概念

　2.2日本と中国の苗字の差異

3. 日本人の苗字の起源と歴史.4

　3.1古代日本人苗字の起源

　3.2漢字の影響を受ける

4. 現代日本人苗字の発展.6

  4.1 現代と古代の差異

  4.2 現代日本人の命名の特徴

  4.3 呼称の面で日本人の習慣

5.結論8

参考文献.10

謝辞.11