要旨:本論文では 20 世紀に中日英の推理小説における女性の抵抗意識と社会と作者本人の経験との関係を解明するために、程小青の『毋寧死』、松本清張の『黒革の手帖』、アガサの『エンドレスナイト』を中心としてそれらの作品における女性の抵抗意識について考察した。『毋寧死』、『黒革の手帖』、『エンドレスナイト』などの作品を読むことと先行研究を調べ、まとめることを通じて、作品における女性の抵抗意識と社会、作者の関係を検討した。一つは 20 世紀の女性解放運動は作品の創造のために基礎を打ち立てたことである。もう一つは作家本人の経験は、作品中の女性像の形成にもっと細部を加えたことである。作品で女性の旧型の社会に対する抵抗を表現した。その中には結婚の自由に対する追求があり、職場での性差別に対する抵抗があり、男性だけが野心を持つことができるという考えに対する抵抗がある。

キーワード:女性運動；抵抗意識；男女平等

目次

要旨

中文摘要

1.はじめに-1

2.『毋寧死』と女性の抵抗意識-3

2.1社会背景から見る女性の抵抗意識-3

2.2作者の経歴から見る女性の抵抗意識-4

3.『黒革の手帖』と女性の抵抗意識-5

3.1社会背景から見る女性の抵抗意識-5

3.2作者の経歴から見る女性の抵抗意識-6

4.『エンドレスナイト』と女性の抵抗意識-8

4.1社会背景から見る女性の抵抗意識-8

4.2作者の経歴から見る女性の抵抗意識-9

5.三つの作品における女性の抵抗意識の違い-10

6.おわりに-11

参考文献-13